Profile

角倉剛

角倉剛

略歴
1966年 大阪生まれ
1990年 東京大学建築学科卒業
1992年 同大学工学系大学院建築学科専攻修士過程修了(香山研究室)
1992年 日本設計に勤務
1994年 アプル総合計画事務所に勤務
1999年 「宮本三郎美術館建設提案競技」にて共同設計案が最優秀案に選出されたことを機にTHT Architects.Inc設立
2005年 有限会社 角倉剛建築設計事務所を設立
2003年 東京電機大学非常勤講師

著書:アメリカのアトリウム(共著 丸善株式会社)

資格:一級建築士 第241591号

受賞歴

以下小松市立宮本三郎美術館にて

1999年 小松市主催「宮本三郎美術館(仮称)建設提案競技」最優秀案
2001年 石川県「第7回石川県景観大賞」
2001年 「第22回石川県建築賞(石川県県知事賞)」
2001年 日本建築学会北陸支部「2001年度北陸建築文化賞」
2002年 小松市「こまつまちなみ景観賞」
2002年 「第43回建築業協会賞(BCS賞)」

以下高崎市S邸にて

2004年 群馬県「ゆとりある生活推進協議会長賞」
2004年 高崎市「第九回たかさき都市景観賞」

(以上八尾広、大野高志と共同受賞)

「稲毛の家」において

2008年 「第21回千葉市優秀建築賞」受賞
趣味・特技 仕事に追われ、人に趣味と自慢できるようなものはありませんが、週末に映画や展覧会にいき、おいしいお店で食事をして、長い休みには旅行にいく、というのが楽しみとなっています。
毎日の通勤に使うペガサス2というマニアックな自転車が、ちょっとした自慢です。

Works

  • 公園前の家(1)
    公園前の家(1)
  • 公園前の家(2)
    公園前の家(2)
  • 神楽坂の家(1)
    神楽坂の家(1)
  • 神楽坂の家(2)
    神楽坂の家(2)
  • 北品川の家(1)
    北品川の家(1)
  • 北品川の家(2)
    北品川の家(2)

狭小住宅、及びローコスト住宅に関する考え

[狭小住宅について]

狭小住宅とは、敷地面積が15~20坪以下の住宅を指す言葉として使 われています。例えば、「LDKと寝室二つ、できれば和室と納戸も」といったごく普通の要望が出された時に、敷地が「狭小」であるという制約と、「生活」が深刻な衝突をおこすことが、狭小住宅の問題点であると思います。建築家とクライアントの問題意識にズレがあっても建物は建つものです。しかしこの「生活」に対する「狭小」という敵に対しては、共通の問題意識を持たなければなりません。

この問題解決の為に、建築家は、様々な案を考えます。その中のあるものは、一般的な住宅に慣れ親しんだクライアントにとって見慣れないものであっても、「狭小」という共通の敵に対しては、有効な手だてであったりします。「玄関をやめてリビングを広くしましょう」とか、「4Mの天井の高さ を取って、広さを感じ取れるようにしましょう」とか。

共通の問題意識をもちながら、予想外の解決方法なども出てくるわけですから、対話によるしっかりとした両者の理解が必要です。建築家のコミュニケーション能力が、狭小住宅では問われていると考えます。

[ローコストについて]

どんなものを購入するにしても、財布との相談の上、対費用効果で、買うかどうかを考えることと思います。

安くても気に入らなければ、「かえって高い買い物をした」ということになり、高くても必要なものであれば、納得のできる結果になると思います。
また、同じ品物でも安く手に入れたければ、あちこちと駆けずりまわり、商品を比較した上で購入することかと思います。対費用効果の満足度のために、手間をかけなければなりません。
建物を納得できる費用で手に入れることも、結局は同じことであると考えます。

何が必要で、何が不要であるかをはっきりさせること。
また同じものをどうやって造れば安くなるのかを考えること。
大雑把に考えてこの二つが必要になってくると思います。

そして、そのためには建築家もクライアントも手間をおしまないことが必要です。
安い材料を使い安価な工法で作りあげるだけであれば、ローコスト住宅となるかもしれませんが、貧しい結果しか生まれないと思います。

コンセプト

仕事ではそうはいかないのですが、あらかじめやるべきことが決められていない時間の使い方が好きです。海辺でぼーっとしたり、公園でのんびりしたり、あても無く自転車でぶらぶらしたり。自分にとって、気持ちがいい空間と時間さえ与えられればいい、そこでやりたいことは自分で決めたいと考えるからです。

他人の気持ちに入り込もうということは、そもそもおこがましいことかもしれませんが、その人にとって、気持ちの良い状態が何であるか、そこに近づくことを設計の出発点としたいと思います。押しつけがましく、あらかじめやるべきことを限定するような空間でなく、その都度その人が、やりたいことを発見できるような、「ただ単に気持ちが良い空間」を作り出したいと考えるからです。

最近のマスコミ取材

  • 2006年7月 『Goodリフォーム』(リクルート社)8月号に「樟葉の家」掲載
  • 2006年7月 『Goodリフォーム』(リクルート社)8月号に「樟葉の家」掲載
  • 2006年4月 「こだわりのデザイナーズ住宅」(日経新聞サイト)に「東・佐藤邸」掲載
  • 2005年12月 「クロワッサン676号」(マガジンハウス)に「東・佐藤邸」掲載
  • 2005年9月 「美術館3」(建築設計資料)に「小松市立宮本三郎美術館」掲載
  • 2005年8月 「Tittle」10月号(文藝春秋社)に「東・佐藤邸」掲載
  • 2001年1月 「日経アーキテクチャー2001 1-8」に「小松市立宮本三郎美術館」掲載
  • 2000年11月 「日経アーキテクチャー2001 11-8」に事務所取掲載
  • 1999年4月 「日経アーキテクチャー1999 4-5」に「小松市立宮本三郎美術館コンペ案」掲載
  • 2008年10月 「新しい住まいの設計12月号」(扶桑社)に「稲毛の家」掲載
  • 2008年11月 「厳選スモールハウス ちっちゃな快楽住宅」(扶桑社)に「東・佐藤邸」掲載
  • 2009年12月 「現代建築ガイドブック千葉市」(建築資料研究社)に「稲毛の家」掲載